「教え方」が上手な先生はたくさんいます。しかし、本当に生徒の人生を変える先生は、「関わり方」が上手な先生です。
先生の何気ない一言が、生徒の自己肯定感を高めることもあれば、自信を失わせてしまうこともあります。だからこそ、講師には知識や指導力だけでなく、「コミュニケーションの質」が求められます。
今回は、生徒の可能性を最大限に引き出すためのコミュニケーションの考え方や、未来志向の声かけ、そして講師として大切にしたい「学者・医者・易者・役者・芸者」の5つのこころについて詳しく解説します。
生徒から「先生に出会えてよかった」と思われる講師を目指すための、MyWay流コミュニケーションの基本をぜひご覧ください。
「教え方」よりも、「関わり方」が生徒を変える
■ 生徒は「授業」だけで成長するわけではない
塾の仕事というと、多くの人は「勉強を教えること」を思い浮かべます。
もちろん、それはとても大切です。
しかし、本当に生徒の人生を変える先生は、「教え方」が上手な先生だけではありません。
「関わり方」が上手な先生です。
- 私たちが普段何気なく口にする一言。
- 生徒の話を聞いたときの反応。
- 褒め方や励まし方。
その一つひとつが、生徒の価値観や自己肯定感、そして未来を少しずつ形づくっています。
だからこそ、MyWayでは「コミュニケーションの質」を何より大切にしています。
- 「どんな言葉を使うか。」
- 「どんな未来を見せるか。」
- 「どんな空気をつくるか。」
これらすべてが教育です。
未来を明るくする言葉を選ぶ
■ ネガティブに同調しない
生徒は学校や友達、SNSなどから多くの影響を受けています。
そのため、ネガティブな発言や噂話を口にすることも珍しくありません。
しかし、そこで先生まで一緒になって同調してしまうと、その考え方を強化してしまいます。
私たちは「未来志向」の言葉を選びます。
「今」ではなく、「これから」に目を向ける言葉です。
■ 悪い例
生徒
「あの有名人嫌だ。」
先生
「そうだよね。」
—
生徒
「英語が嫌い。」
先生
「先生も英語苦手だったよ。英語が苦手でもA高校は受かるよ。」
一見、生徒に寄り添っているように見えます。
しかし、実際には
「嫌い」
「苦手」
という感情をそのまま肯定して終わっています。
■ 良い例
生徒
「あの有名人嫌だ。」
先生
「一つの側面だけで人を決めつけるのはもったいないね。実はこんな一面もあるんだよ。」
—
生徒
「英語が嫌い。」
先生
「そう思っているんだね。でも安心して大丈夫だよ。MyWayには、『分かる』を『できる』に変える分かりやすい授業があるし、先生たちは一人ひとりに合わせて教え方を工夫しているよ。
それに、〇〇さん専用の『点数アップカリキュラム』も先生たちが一緒に作るから、『今、何を勉強すれば点数が上がるのか』がはっきり分かるようになる。
だから、今は英語が苦手でも心配はいらない。少しずつ『分かる』が増えて、『できる』に変わり、気づいたら英語が得意科目になっている生徒を、先生たちはこれまで何人も見てきたよ。
先生たちと一緒に、『英語が好き』『英語が得意』と言える未来を目指して頑張ろう。」
このように、生徒がまだ見えていない「可能性」を示してあげることが大切です。
先生は、生徒の未来を語る存在です。
「できない理由」ではなく、「できる未来」を語りましょう。
■ 「噂話」ではなく「本質」を伝える
人は誰でも、断片的な情報だけで誰かを評価してしまうことがあります。
しかし教育者は違います。
先生は、生徒に「物事を多面的に見る姿勢」を伝える存在です。
噂話を広げる人ではなく、
「本当にそうなのかな?」
と考えられる人を育てます。
それが、生徒の人間性を育てる教育にもつながります。
講師が持つべき「5つのこころ」
■ ① 学者のこころ
「学び続ける先生だけが、生徒を学ばせることができる。」
教育に終わりはありません。
担当科目の知識を深め、
入試制度を学び、
新しい教材を研究し、
教え方を改善し続ける。
その積み重ねが、生徒からの信頼になります。
「先生も努力している。」
その姿勢そのものが、生徒への最高の教育です。
■ ② 医者のこころ
医者が患者一人ひとりに合った治療をするように、
先生も生徒一人ひとりに合った指導をします。
同じ数学でも、
理解できない理由は全員違います。
- 計算力なのか。
- 読解力なのか。
- 集中力なのか。
- 自信なのか。
原因を見極め、
最適な「処方箋」を考える。
これが「医者のこころ」です。
■ ③ 易者のこころ
少し変わった表現ですが、とても大切な考え方です。
易者や占い師には、
「この人の言うことなら信じよう。」
と思わせる不思議な安心感があります。
先生も同じです。
- 「先生なら大丈夫。」
- 「先生についていけば受かる。」
そう思ってもらえる存在になること。
もちろん根拠のない励ましではありません。
経験と知識、そして本気で生徒を信じる姿勢から生まれる「安心感」です。
先生自身が、生徒の未来を誰よりも信じましょう。
■ ④ 役者のこころ
授業は「説明会」ではありません。
「体験」です。
- 声の強弱。
- 間の取り方。
- 板書。
- 問いかけ。
- 驚き。
- 笑い。
- 感動。
こうした演出が、生徒の知的好奇心を刺激します。
- 「もっと知りたい。」
- 「また解きたい。」
- 「家でもやってみよう。」
そんな気持ちを引き出す授業こそ、本物の授業です。
勉強を「やらせる」のではなく、
「やりたくなる」授業を目指しましょう。
■ ⑤ 芸者のこころ
芸者は、宴席を華やかにするプロです。
派手なことをするのではなく、
細やかな気配りを積み重ねます。
教育も同じです。
- 字を丁寧に書く
- 声の大きさを相手に合わせる
- 目を見て話す
- 笑顔で迎える
- 名前を呼ぶ
- 小さな変化に気付く
- 適度な距離感を保つ
- 努力を見逃さず褒める
このような「小さな配慮」の積み重ねが、
生徒にとっては大きな安心感になります。
教育は、大きなイベントではなく、
「日々の小さな感動」の積み重ねなのです。
最後に|先生の言葉は、生徒の未来になる
私たちは単に勉強を教える仕事ではありません。
生徒の可能性を信じ、
未来を描き、
勇気を与える仕事です。
だからこそ、毎日のコミュニケーションには責任があります。
「否定する言葉」ではなく、「可能性を広げる言葉」を。
「過去を見る言葉」ではなく、「未来を見る言葉」を。
そして、
- 「学者のこころ」
- 「医者のこころ」
- 「易者のこころ」
- 「役者のこころ」
- 「芸者のこころ」
この5つのこころを胸に、生徒一人ひとりと向き合ってください。
きっと生徒は、先生の知識だけではなく、「先生という存在」から学びます。
教育とは、人が人を育てる仕事です。
だからこそ、「コミュニケーションの質」が、教育の質そのものなのです。



コメント